いくつになっても

When I am in at any age

「若いときは、額に汗することを大切にしなさい」
ときあるごとに、学生たちへ伝えるメッセージの一つだ。
しかし、この教えは年齢には関係ないのだと、この度痛感した。

今月初め自主ゼミナールの再開を決心した。地域住民の方々からも広くご意見をいただこうとビラ紙を作成し、各ご家庭の郵便ポストに投函して回った。

最初の30分くらいは新鮮な気分で楽しんでやれるのだが、この時期の寒さとあって、1時間もたつと手が悴んでくる。自転車の乗り降りを繰り返すため、お尻付近の筋肉が引きつられるような感覚に襲われる。お腹も一気にすいてくる。そのうち用を足したくなるが、住宅地にあってトイレが見つからない。(笑)
マンションでは、管理人の方に説明し、幾度も頭を下げ投函を許していただくも住民の方々からは、ビラ配りの姿に歓迎ムードは当然ない。一軒家では犬に吠えられ、郵便ポストを探す姿に不審者を連想させ、気恥ずかしさを覚える。
また、日ごろの千葉大生のマナーの悪さに痺れを切らしている住民の方もいらして、かなりの数のお叱りを頂戴した。

「俺、こんなに時間費やして何やってんだろ?!」
ふっとそんな気持ちが過ぎる。

ビラ配りを他所に、自問自答が始まる。
「地域住民の方に愛されるゼミを作りたいんだろ」
「生の声を大事にしたいんだろ」
「このビラ一枚に出逢いの可能性を信じてんだろ」

問答の繰り返しから、やろうとすることがあらためて明確になってくる。
確固たる信念が築かれる。

地域住民の方々からの反応が返り始めた。
お電話にお手紙にファックスに研究室来訪に、感謝の念が心の底から湧き上がってくる。
「有難うございます」の言葉に自然と魂がこもる。

「額に汗をかく」 
いくつになっても怠ってはならない。

2006年2月
#078 いくつになっても
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