Kindness

人にかけた情は水に流せ
人から受けた恩は石に刻め

信州は別所安楽寺参道の石像に、控えめながら力強く刻まれている言霊である。
親元を離れた在りし日の学生時代より、他人様から受けた恩は数え切れない。頂戴する度に、きっとこの恩を返すぞと、己の石に刻んできた。

恩とは、心に因ると書く。
「心」とは生命(いのち)、「因」とは原因。つまり生命の原因について考えること。
東洋思想家の境野勝悟氏の弁だ。
この域に達するまでには、遥か先の永い道のりがある。

今の私はこう捉えたい。

   人の「心」に触れることに「因」って、人は前に進もうとする
   人の「心」に触れることに「因」って、人は感謝する
   人の「心」に触れることに「因」って、人は報いるという心が芽生える

そうやって、人は人として成長を遂げるのだと。

若者たちよ。
人様からたくさんの「恩」を頂戴なさい。
そして、己の心(石)にしっかりと刻んでいきなさい。

あなた自身の成長に繋がるから。

2004年12月
#064 恩
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