酒学 ―その3―
Sakegaku -Vol.3-
新入生がキャンパスになじんでくる季節。顔つきもだいぶ大学生らしくなってきた。
高校生から大学生になって大きく変わることの一つに、お酒を飲む機会が増えるということが上げられよう。正直未成年者もたくさんいるわけだが、この季節新入生歓迎コンパと称する席で、先輩諸君に飲まされている風景をよく見かける。
拙自主ゼミでも、お酒は大切なこととしてしっかり学ばせて(飲ませて?)いる。
「類は友を呼ぶ」のか、かなりの酒豪が集まっており、飲み会も頻繁だ。お酒も大いに失敗を繰り返しながら学んで欲しいのだが、次の二つのことに関しては徹底して守らせている。
一、 先輩は後輩の面倒を最後まで責任を持って見ること。
二、 門限を厳守すること。
一つ目に関して:
かつての先輩後輩の関係が若者の中では薄れてきている今日、「先」の「輩」の責任を果たすものが少なくなった。それは、その意味をその役割を、かつての「先」の「輩」が、「後」の「輩」に伝授することを怠ってきたからに他ならない。
近年大学生の急性アルコール中毒死が後を立たないのも、これにつきると私は考えている。先輩の役割をきちんと果たしていれば、こんな悲劇は起こらない筈だ。
私は酒を通して、この役割を意識させている。
二つ目に関して:
学生間での飲酒の際、必ず付きまとってくるのが「門限」だ。特に自宅通学生の場合、それぞれのご家庭のルールに則って門限が存在する場合が多い。
その場合、時間は徹底して守るよう本人は当然ながら、周りの仲間にも配慮するようきつく申し渡している。宴席が盛り上がっているときに帰らなくてならないというのは、本人にとってもその場にいる仲間にとっても気持ちのよいものではない。
しかし、人間が社会生活を営むときルールなしでは成り立たない。それがどんな小さなルールであろうとも、しっかりと尊重できる人間に育て上げたい。
ともあれ、学生時代に大いに酒を交えながら、人生について真剣に語り合ってほしい。
門限がある学生諸君。
ご家庭の皆さんに信頼してもらえる行動に心がけ、門限の時間を長くしてもらいなさい。
そして、西田ゼミで飲むときには、朝まで語り合うことも許してもらえるよう、そんな飲み会にしようではないか。
今日も誰か飲みに行くことだろう。
二つの約束事、忘れないように!
