おめでとう祐介

Congraturation! Yusuke!

我が研究室を巣立っていった卒業生の一人が、先日結婚した。
並々ならぬ美女軍団を差し押さえて結婚第1号を飾ったのは、男性であった。その人物とは、通称「きったん」こと北川祐介である。人前でのパフォーマンスにかけては右に出るものはいないという、「役者」である。きっと 新妻の恵美子さんも、その多彩な「役者振り」にコロッといってしまったのだろう。(笑) 
月並みではあるが、二人で力を合わせて幸せな家庭を築いてもらいたい。

北川と私の出会いは、かれこれ4年以上も前に遡る。
千葉大学に奉職した桜の咲き誇る季節、中国人留学生会主催の新入生歓迎会に招かれた。丁度ゼミの前身であるIPA(留学生アドバイザー)の組織を立ち上げるべく準備を進めていた頃だ。
当の北川は1年間の中国留学を終え、3年生に復学したばかりであった。

宴もたけなわというところで、自己紹介タイムとなった。
アジア文化圏の特徴か、派手なパフォーマンスもなく、和気藹々の雰囲気の中、それぞれの自己紹介が流れていった。
そこに北川の登場である。満面な笑顔とともに、中国語で一言二言話をした瞬間、会場から大きな笑いが起こった。その後も彼が言葉を発するたびに、会場が笑いの渦と化した。私を含め、中国語を理解しない者達も笑っていた。会場が一気に和やかになった。
私に「役者」と言わしめる所以である。
私は、この「役者」に声をかけ、IPAにならないかと勧めた。

北川からは本当に色々と助けてもらった。
留学生支援を進めるにあたって、1年目のこの年は、地味で汚い仕事ばかりだった。わからないことだらけであった。周囲からの反発も多かった。
そんなとき、「先生のためなら何でもしますよ!」
「俺は何があっても先生についていきますから!」
と、いつも「役者振り」を発揮して、私に力を与え続けてくれた。
また、この年はよく学生を叱りつけた。手を上げたこともある。
そんなときも、「役者振り」を発揮してくれた。叱りつけた後の、あのなんともいえない嫌な雰囲気を、一気に引き受けてくれた。いつの間にか和やかな雰囲気に戻してくれた。心の中で北川に頭を下げた回数は数え切れない。

なあ、祐介よ。結婚という人生の舞台の上で、君はどんな「役者」になるんだい?
これからもその「役者振り」に益々磨きをかけていってくれよ。

結婚、おめでとう!

2001年11月
#027 おめでとう祐介
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