結婚って?

What is marriage?

私と妻は、千葉と岡山に離れ離れに暮らしている。
なぜ? 
答えは簡単。私も妻も今の仕事が大好きで、それぞれの職場が千葉と岡山だからである。この「状況」に関する周りからの反響は大きい。「結婚後も夫婦が別々に暮らすとはけしからん」という保守(?)反対派から、
「夫婦それぞれが仕事を持ち協力していくこれからのスタイル」という革新(?)賛成派まで、様々である。
当然のことながら、人生の諸先輩方は前者の意見が多く、後輩諸氏は後者の意見が多い。

何はともあれ、我々夫婦は別居という状況の中、夫婦生活を営んでいる。

   「寂しくないの?」−「そりゃ寂しい」
   「一緒に住みたくないの?」−「そりゃ住みたい」
   「一緒にいなくて心配じゃない?」−「定期的に連絡している」
   「奥さん浮気してるかもよ」−「ハハ、絶対にない」
   「奥さんに隠れてピンサロに通ってんだろ」−「とっくの昔に卒業。
    そんな金あったら学生と飲んでる」

思わず吹き出してしまいそうな疑問・質問をたくさん受ける。
中には、「それは結婚とは言わないんだ」とか「男としてなさけない」とか「西洋気触れだ」なんて罵られることも少なくない。
お酒の席なんかになると、議論も白熱するし、お叱りを買うこともしばしばだ。私でさえこの状況であるから、妻はもっと大変だろう。
我夫婦の現状は、話のネタとしては一級品のようだ。

近年、日本の離婚率が欧米諸国並に急増中であるのは周知の事実だ。
浮気や不倫が日常茶飯事のように捉えられ、マスコミでは相変わらずゴシップ番組やゴシップ記事が花盛りである。「成田離婚」なんて言葉まで生まれた。
約7年の付き合いを経て結婚した我々にとっては、なんとも理解しがたい話である。
お互いをしっかりと観察し吟味し、この相手となら一生苦楽を共にするに値する、まさに誓いの宣誓で述べる「貫きの愛」を決心することが結婚だと思っている私にとって、離婚急増という状況には、正直理解しかねる。

「結婚とは二人で作り上げる芸術作品である」という言葉が私は好きだ。材木や石材にに少しずつ少しずつ彫刻し、作品を作り上げていく様である。

我々は今、「別居」という刻みを入れているところである。
この刻みが、なんとも味のある、なくてはならない一刻みになると信じている。

これから、二人でどのような「刻み」を入れていくのだろう。

きっと、二人が納得する素晴らしい作品が完成されるに違いない。

*4月1日付で妻の東京勤務が決定しました。
「別居状態」に休止符を打ちます。
ご心配いただいた皆様、ひとまずご休心ください。

2000年3月
#007 結婚って?
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