有難う福島商業高校

Thanks for Fukushima Commercial High School

先日、思い掛けないプレゼントを受け取った。本当にうれしかった。心から感動した。

私は、日本国際交流振興会というNPO・特定非営利活動法人の異文化理解ワークショップ講師として、月に数回、全国の教育機関を訪れる機会がある。海外研修に参加する生徒達に、「異文化ってなんだろう?」というテーマを中心に、研修前や研修後のワークショップを行っている。

過日、ニュージーランド研修を終えた生徒達のワークショップを行うため、福島県立福島商業高等学校へ出向いた。ここは研修前のワークショップも担当していたので、生徒達との再会を心待ちにして向かった。

学校の中の会場に到着するなり、
「こんにちは」「お久しぶりです」という声。近くにいた男子学生が荷物を持っていた私に気付き、入り口のドアを開けてくれ、
「西田さん、こんにちは」と、気持ちの良い挨拶をくれた。みんなの明るい笑顔から、海外研修がいかに素晴らしかったかが伺えた。

研修が始まる。活発に意見交換を行いながら、あっという間に研修の2時間が過ぎた。いつも通り最後の挨拶を終え、会場を去ろうとした瞬間、生徒達が立ち上がった。

「西田さん、私たちからプレゼントがあります。」
という声と共に、生徒全員が私の前に集まって来た。
「西田さんの事前研修のお陰で、素晴らしい海外研修となりました。
本当にありがとうございました。」
という男子生徒からの言葉に続いて、女子生徒が、花束とたくさんの暖かいメッセージがぎっしりと詰まった色紙を差し出してくれた。
暖かい拍手の中、福島商業高校に伝わるというオリジナル曲を2曲、みんなで熱唱してくれた。
感動した。心の中から熱いものが込み上げてくるのを全身で感じた。

人は「もの」には感動を覚えない。その「もの」にこめられた人の「心」に感動する。
 
大切な宝物がまたひとつふえた。

福島商業高校の皆さん、本当に有難う。宝物の色紙は、大学の研究室に飾っています。

1999年11月
#003 有難う福島商業高校
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